僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2009/4/4 土曜日::

■[ラノベ]恋するタバサが可愛くて…「ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険」3巻

ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険3 (MF文庫J)
著者/訳者:ヤマグチノボル
出版社:メディアファクトリー( 2009-03-25 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840127271
ISBN-13 : 9784840127271
作者サイト:hexagon
絵師サイト:DO-RAKU7 ~道楽っぽいブログ的な何か~:So-net blog

ゼロの使い魔で人気のタバサを主人公にした番外編も三冊目。
本編では女王となった為に主だった出番が減ってしまいましたが、
この番外編では恋するタバサが読めるのでタバサ分を補給ですよ。

今回の内容はタバサの花壇騎士としての活躍は少なく、
使い魔シルフィードを主人公とした二人の出会いの話と、
タバサの初恋、才人をどういった風に意識しだしたのか、
そして明るかったタバサが冷徹な騎士になった経緯のお話。

やはり見所はタバサの初恋でしょうねー
本編の進行をタバササイドで読むことが出来るんですが、
まだ幼い恋心が揺れ動き、シルフィードがそれにキュイキュイ言うという、
何とももどかしくて、愛らしいんですよね。
特に才人がティファニアを庇ってやられそうになった時に飛び出せなかったことを悔やむくだり!
もうね、タバサ可愛すぎ。

そして最後の「タバサの誕生」は喜怒哀楽があったタバサがまだシャルロットという名だった頃、
祖父の臨終と父の謀殺、更には伯父による母の心の喪失で幸せの時は唐突に終わり、
従姉にはキメラドラゴンの抹殺という「死んでこい」と同義の指令が下される…
それでもキメラの森での狩人ジルとの出会いと別れを経て、怒りを知り、喜怒哀楽が減り、
冷徹な暗殺者としての心になっていくタバサが描かれており、物悲しいものがあります。

個人的には今までの番外編の中では一番好きだったかな。
できれば本編でも出番が増えてくれれば良いんだけどなぁ…

:: 2009/3/22 日曜日::

■[ラノベ]今日も嘘予告は気合い充分!「SH@PPLE」5巻

SH@PPLE―しゃっぷる―(5) (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:竹岡 葉月
出版社:富士見書房( 2009-03-19 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4829133872
ISBN-13 : 9784829133873
作者サイト:nezicaplant
絵師サイト:□■ なぎほん ■□

双子の男女が学校を入れ替わって生活するTSラノベのSH@PPLEですが、
今回は時系列的に1巻から4巻までの間の短編が収録されており、実質的に短編集です。
雪国と舞姫、それぞれの視点での短編が幾つか描かれており、
巻末にはヒロインの蜜がローズロワイヤルに加入するエピソードが入っています。

雪国サイドの短編で好きだったのは生徒会長肖像画を巡る美術部騒動かな。
伝統と実力を兼ね備えた部長と才能溢れるけど気が強すぎる後輩の二人による肖像画を描く権利闘争。
かつては仲睦まじかった二人を仲直りさせる為に一計を案じる雪国は、
舞姫とやり方は違うけど生徒会長として良い仕事してると思いますよ。
二人に水着を着用させたりしましたしね!(ぉ

舞姫サイドではSEC内部で行われた美少女決定戦のアホなトコが良いですね。
オチは大体読めてたんですけど、笑わずには居られませんでしたよ。
お嬢様学校純粋培養で育まれた「美少女」観と男から見た「美少女」観の断絶。
そしてそれら断絶を超える圧倒的美少女の存在!
こんな可愛い子が女の子のはずがない! を地で行く短編でしたね。(笑

長期連載に付きものの記憶喪失ネタ(実際は催眠術だけど)もあったし、
この作品も安定してきた感がありますね。
帯と折り返しとカラーページにエピローグと遊びまくった嘘あらすじが面白いので、
個人的にはこっち方面にも継続して力を入れていって欲しいです。(笑

:: 2009/3/21 土曜日::

■[ラノベ]さよなら、ROOM「ROOM NO.1301」#11 彼女はファンタスティック!

ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック! (富士見ミステリー文庫)
著者/訳者:新井 輝
出版社:富士見書房( 2009-03-19 )
定価:¥ 588
文庫
ISBN-10 : 482916414X
ISBN-13 : 9784829164143
作者サイト:ARAITERU.COM
絵師サイト:ぶらっくしゃど~

富士見ミステリー文庫と言えばROOM NO.1301シリーズだと思っているくらいに思い入れがあり、
新井輝先生の後書きが無ければあざの耕平作品に出会えることがなかったことを考えると、
やっぱりこの作品は私の中で特別だったんだなぁ、と完結を迎えて再認識しましたよ。
エッチで、退廃的で、不思議な空気が流れる作品でした。

1年前に死んでいたはずなのに生きていた有馬冴子の奇跡は唐突に終わり、
最期を看取りショックで寝込む健一と何も言わず13階を出て行ってしまう綾。
絶望に彷徨う健一に手を貸してくれない人、手を差し伸べる人と廻りには色んな人が居て、
そして傍で寄り添ってくれるのはその名の通り海のように大きな包容力のある千夜子ちゃんで。

浮気性で一緒に暮らしていた冴子と毎晩エッチしてるし、それ以外の女性ともエッチしまくりで、
そんな冷静に考えればどうしようもない彼氏の健一を好きでいて、支えてくれる千夜子ちゃん。
もうね、冴子も狭霧も言ってたけど千夜子ちゃんじゃないとダメなんだと思いますよ。
千夜子ちゃんだからこそ傍に居られるし、千夜子ちゃんじゃないと健一は付き合えないと思う。

エピローグでの13階の住人との再会と変わらず支えてくれてる千夜子ちゃんには安心させられました。
しかもそれで終わりではなく、冴子の墓参りでのホタルの再会という後日談があって、
そこでのお察し下さいな展開は最後までROOMらしくて嬉しかったなぁ。
この作品の不思議な雰囲気はまだ私の心の中に残っているし、これからもずっと残っていると思います。

不思議と魅力のある良い作品でした。
新井輝先生、長い間ありがとうございました。

:: 2009/3/20 金曜日::

■[ラノベ]物語の終わり、志乃ちゃんの始まり「SHI-NO -シノ-  君の笑顔」

SHI-NO-シノ- 君の笑顔 (富士見ミステリー文庫)
著者/訳者:上月 雨音
出版社:富士見書房( 2009-03-19 )
定価:¥ 693
文庫
ISBN-10 : 4829164158
ISBN-13 : 9784829164150
絵師サイト:DIABOLISM web.

SHI-NOの完結で富士見ミステリー文庫もこれにて終了。
元々SHI-NOを読み始めたのは「紅」「円環少女」と並び「ロリヒロインラノベ」と言われてたから、
という何とも不純な動機でして、読んでみると確かに主人公の僕とは8歳差のヒロインで、
しかも幼児体型の元気活発なきらら先輩に志乃ちゃんと対称的な真白ちゃんと、
ロリ尽くしなヒロイン勢で凄いモノがあったのですが、
巻を追う事に志乃ちゃんの魅力は深まっていき、ぐいぐいと読み進めることになったのでした。

キララ先輩が凶弾に倒れ、レイニー止めもかくやという所で終わった前巻ですが、
僕と志乃ちゃんが連続殺人事件から関わらないようにしたツケは予想以上に大きく、
もう元には戻らないものがあり、それらは無視できないほどに重要で…
敵討ちの意味合いも出てきて事件解決の為に積極的に動き出す僕と志乃ちゃん。
そして意外な人物の登場と予想通りの黒幕と予想もしなかった真犯人と、
ミステリー文庫の名に恥じない面白さがありました。

そしてこの作品の一番重要な核である志乃ちゃん。
彼女の主観で語られる誕生から僕との出会い、別れ、そして再会までの物語。
真白ちゃんと同じく他者を必要としない志乃ちゃんだけど、
そうせずに僕の隣に立つことを選んだ志乃ちゃんの純愛は儚く大切なモノで…
やっぱり志乃ちゃんがこの作品のヒロインだと再度認識しましたよ。

どこまでも独りで、二人の間には断絶はあろうとも、
志乃ちゃんに思いをずっと届けると決めた僕と志乃ちゃんのミステリーの物語はこれにて終了。
でも志乃ちゃんとの平穏な生活は始まったばかりだし、これからも続いていく。
最後に見せてくれた志乃ちゃんの笑顔はこれからの輝かしい未来を示してくれるものでしたよ。

良い物語を読ませてくれた上月雨音さんと最後に素晴らしいイラストを提供してくれた東条さかなさん。
お二人には感謝とこれからの活躍への期待を送りたいと思います。
ありがとうございました。

:: 2009/3/11 水曜日::

■[ラノベ]求む:堕天使エロメイドVS大精霊チラメイドなエロ同人誌「とある魔術の禁書目録」17巻

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈17〉 (電撃文庫)
著者/訳者:鎌池 和馬
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-03-10 )
定価:¥ 641
文庫
ISBN-10 : 4048675915
ISBN-13 : 9784048675918
絵師サイト:rainbow spectrum

前回の展開がアレだったので、17巻からは遂に本格的に美琴デレが始まるぜ…!
と期待してたら冒頭にチラっと出てきただけの美琴の出番の少なさに絶望した!
まぁ、多少なりともどうしようもない乙女のトキメキが感じられたので、
己の没個性っぷりに失神する姫神よりかは全然マシなのですが。

という訳で今回は科学の面々置いてけぼりの魔術サイド、しかもイギリス本土が舞台…!
とは言いつつもその大半は機上、というかハイジャック討伐なので、
我らが癒しの隠れ巨乳な五和がほとんど出てこないという悲しい現実。
更にハイジャックを相手に長すぎたので当然のことながら以下続刊!
うぅーむ、残念至極。

しかも今回は主役の上条さんマジ空気。
一番美味しい役どころである「姫様を助け出す騎士」役取られちゃってるもんなぁ。
神裂ねーちんも前回の堕天使エロメイドで持てるアビリティを使い過ぎちゃったのか、
今回は良いトコほとんど無かったし…(笑

イギリスの命運を賭けた戦いでこれはこれで熱いのですが、
個人的にはこの作品における巨乳対決の方が熱くてですね。
隠れ巨乳だとか普通に巨乳だとか爆乳だとか色々と乳という単語が乱れ飛んでおり、
鎌池先生の乳属性っぷりには歯止めが掛かっておりませんことよ。
アニメ化もされているし設定資料集にちちくらべとかやってませんかねー
オルソラが一番っぽいので2期まで待たないとダメかなぁ…

…TVアニメ2期切望!(ぉ

:: 2009/3/10 火曜日::

■[ラノベ]泣いて、叫んで、堂々完結!「とらドラ10!」

とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-03-10 )
定価:¥ 536
文庫
ISBN-10 : 4048675931
ISBN-13 : 9784048675932
絵師サイト:Σぎゃあ

雪の降る中、竜児と大河が手に手を取り合って逃げ出す絶妙な所でヒイた続きが遂に!
逃げ出したはいいけど、大河のドジと勘違いのダブルコンボで金を無くし川に飛び込むし、
それでも二人の想いが結ばれてハイテンションだしという、序盤から盛り上がりまくり。
亜美、実乃梨、北村という得難い友人たちに支えられて一歩踏み出そうとする姿は正に青春です。

逃げ出して、切り捨てて人生を歩んでいくのに疑問を感じていたら、
自分が捨てられ、逃げられたことで間違いに気付き、全てひっくるめて幸せになろうとし、
いつもどこかで道を間違えていた竜児が今度こそ道を間違わず、
大河と二人だけでなく、泰子とその両親と全部纏めて幸せになろうとするのは安心したなぁ。

また、クラスメイトの面々も亜美、実乃梨、北村だけでなく劇団春田も二人を助けたり、
勿論そういった友達ばかりじゃないのもキャラクターの個性を実感して…
上手く言えないけど、名前も明かされないキャラの一人一人がちゃんと生きてるんだなぁ、と。
泣き叫ぶ泰子もそうだし、生徒に裏切られても信じるゆりちゃんもみんな生きてるんだな、と。

大河のデレっぷりをもう少し堪能したかったという思いはあるんですが、
物語としては綺麗に終わったし本編はこれで丁度良い完結だったと思います。
勿論今後刊行される番外編にも期待してますけどね。
どのキャラも生きているからこそ、番外編も輝くってなもんですし。

しかしやっぱりゆりちゃんは良い先生だし良い女性だよなぁ。
この作品で結婚したい女性No.1だぜ…

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