僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2016/2/18 木曜日::

■[ラノベ]待てあわてるなこれはユゼフの罠だ「大陸英雄戦記」2巻

大陸英雄戦記 2 (アース・スターノベル)
著者/訳者:悪一
出版社:泰文堂( 2015-12-15 )

作者サイト:悪一
作者twitter:悪一(@waru_ichi)さん | Twitter
絵師サイト:ニリツハイハン
絵師twitter:ニリツ(@Ann_NH)さん | Twitter
Kindle版:大陸英雄戦記 1
Kindle版:大陸英雄戦記 2

地球に近似した、しかし魔術がある世界に転生したユゼフ・ワレサ。
士官学校に進学するも実技は壊滅的でいながら座学は優秀な彼は、
脳筋ヒロインのサラに兵站担当のラデックと出会い、
更に徴兵された先で出会った王女エミリアと知己を得るだけでなく、
側近のマヤさんと一緒にエミリア王女が士官学校に入学してきたことで、
不思議な学友と縁を持った学校生活を過ごして…

というのが1巻までのあらすじで、
この2巻でもまたもや戦争に関わっています。
卒業間近とはいえ士官候補生なのに義勇兵として参加とか、
亡国ならではの戦闘機会の多さですね。

普通は戦闘が多くても普通は学生が作戦参謀になんてなれないんでしょうけど、
そこは悲しいかな亡国だから人手も足りないのよね…
そんな理由でユゼフさんが大活躍なわけなんですが、
彼が立てる作戦はやはり容赦というか遠慮がないですね。
戦後? そんなの知ったこっちゃない。
何しろ義勇兵として参加しているだけで母国でもなんでもないしね。
勝てば良いのだよ勝てば!
的な作戦は中々に痛快でした。(笑

また、敵と味方の双方に優秀なトップと無能なトップが居るんだけど、
ユゼフ側のトップは無能を通り越してクズでしたなぁ。
そんなクズをやり込めて何もさせないところから始めるユゼフさん容赦ないです。
まぁ、戦闘面ではサラにおんぶにだっこなあたり、
ユゼフは全然万能キャラじゃないんですけどね。
頭が回って度胸があるところがユゼフの強みですよね。

そしてヒロインのサラは評判の悪い暴力系ヒロインの系統なんだけど、
私はそれほど嫌悪感はないかなー
ユゼフのことを想っているのが行間から読み取れるし、
何より酔っ払った時の泣き上戸が可愛かったですしね!
サラさん可愛いよサラさん。

戦記モノなんで次々と戦争がありますがそれほど悲壮感はありませんので、
あまり気構えずに読んでみてください。

:: 2016/2/16 火曜日::

■[ラノベ]雪山別荘連続PK事件!「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」Lv.9

アコが無事留年を回避した3学期末。
新年度を迎えたら新入生を獲得しないと部活を維持できない校則があるため、
この面子だけで集まれるのは今だけ、ということで、
セッテさんこと秋山さん主導で合宿をすることに!
杏先輩の別荘でスノボやネトゲを楽しむはずが、
リアルでは不思議な事件が起こり、ネトゲではPKが頻発し…!

上位職業の実装に伴う追い込みで狩り場が激混みとかあるある!
そしてそこでの長大なトレインとMPKもどきとかもあるある…
そんな相変わらずネトゲあるあるだらけの9巻でしたが、
イチャラブなエロコメっぷりも相変わらずでしたね!

おっぱいに載った雪を手で払って感触を味わったり、
一緒に温泉に入ったり、あーんしたりと、
もう色々とクライマックスすぎてうらやまけしからんです!
いいぞ、もっとやれ!
そして薄い本を量産するネタを大量に投下するんだ!(ぉ

しかしガチ勢の猫姫さんがまだLv100になっていないのは意外でしたが、
よく考えたら1巻の頃に再開するまでしばらく休止してたんですよね。
ネトゲはしばらく休んでたらレベルキャップ解放だったり、
美味しい狩り場が実装されたりとレベル上げの難易度が下がるからなぁ。
そう考えると当然といえば当然なのかもしれない。

PvPフィールドでの廃人PKKPTによるレベル上げとか、
割りと楽しそうだなぁ、と思っちゃいますね。
PKされることすらも馴染みのPTと一緒だと楽しそうに思えるから不思議です。
ネトゲって面白いよね!

それにしてもこの9巻でもシュヴァインこと茜の残念さが無双していたなぁ…
ゲームの技をリアルでできると思うとか、
お前はドラゴンボールを読んでかめはめ波を出そうとする小学生男子かと。
料理スキルも相変わらずみたいだし、シュヴァインの今後が心配です。(笑

:: 2016/2/11 木曜日::

■[ラノベ]瞬間、心、重ねて「絶対ナル孤独者 3 ―凝結者 The Trancer―」

絶対ナル孤独者 (3) ―凝結者 The Trancer― (電撃文庫)
著者/訳者:川原礫
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2016-02-10 )

原作者サイト:WORD GEAR
原作者twitter:川原礫(@kunori)さん | Twitter

宇宙から飛来したサードアイに寄生された少年、空木ミノル。
彼の心的外傷から作られた異能力は”可視光以外を全て遮断する防御殻”だが、
特課に所属する小村スウはそれとは相似にして対極の、
”可視光のみを遮断”する能力を持つ<屈折者>で…

ミノルの能力はエヴァのATフィールドだと常々思っている訳ですが、
今回のエピソードはまんま「瞬間、心、重ねて」でしたね!
ツンケンしているユミコとは全然能力のシンクロが出来ないのに、
物静かな美人であるスウとは一発でシンクロ出来てしまうあたり、
まんまシンジとアスカとレイだなぁ、と思ってしまう訳ですよ。
アラフォー読者の多くはそう感じたのではないでしょうか。(笑

とはいえそれは物語の一部なだけであり、
実際にスウはレイほどに寡黙なわけではなくお茶目な所が多いです。
それにルビーアイの組織に対する強行偵察でわかった、
組織幹部である<液化者>の意外な素顔と、
彼女の圧倒的な能力の応用力に追い詰められたりと手に汗握る展開が多かったです。
それでいてラノベっぽいラブコメ要素とかお色気要素が入っているあたり、
流石は川原礫さんだなぁ、と思わされました。(笑

Web版からは序章のインタールードが追加されたり、
執筆当時が2011年3月11日以前だったがためになかった設定が加わったりと、
Web版読者としても興味深い加筆が多かったです。
何よりイラストのサービスシーンとか良かったです!
スウを押し倒す格好のイラストも良かったけど、
ぬいぐるみを抱いて涙目になっているユミコが可愛かったです!

ネックなのが刊行ペースが1年に1冊な所でしょうか。
Web版はここまでしか読んでないので次の4巻が待ち遠しいですね。

:: 2016/2/8 月曜日::

■[ラノベ]胸が茂る西国無双「織田信奈の野望 全国版」14巻

織田信奈の野望 全国版 (14) (ファンタジア文庫)
著者/訳者:春日 みかげ
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2016-01-20 )

絵師サイト:はうにぶー。
絵師twitter:みやま零(@miyama0)さん | Twitter
Kindle版:織田信奈の野望 全国版 14
Kindle版まとめ買い:[まとめ買い] 織田信奈の野望 全国版

島津四姉妹の絆を深め、相良義陽という姉が出来た相良良晴。
あとは大友宗麟の元へ赴いて毛利攻めを依頼するだけだと思いきや、
ガスパールに扇動された黒田官兵衛は黒官一流の旗を立てるため、
大友宗麟の軍師として日向に攻め入り…

いやー、騙された。
今まで官兵衛ちゃんがチョロチョロしかっただけに、
今回もあっさり騙されたんだと思ってたんだけど、
官兵衛ちゃんもしっかり成長してたんだね。
まぁ、策が大掛かりになって齟齬が生じてしまうあたり、
官兵衛ちゃんらしいなぁ、とも思いますが。

立花宗茂が実は男装の姫武将というのは予想はしていましたが、
誾千代と百合夫婦をしているとまでは読めなかったんだぜ…
そんな島津義弘とも渡り合える西国無双だけでなく、
メンヘラちっくな大友宗麟をも惚れさせるとか、
流石の相良良晴と言えましょう。

ただ、そういったラブコメ要素が全国編に入ってから極端に減った上に、
挿し絵も減って全体的にダイジェスト感が漂っているというのに、
更に次回はページ数の都合でダイジェスト化される可能性もあるとか…
うーん… これは厳しくなってきたぞ…
読者のストレス的な意味で…!

:: 2016/2/2 火曜日::

■[ラノベ]凶意の内政チート「ウロボロス・レコード」2巻

ウロボロス・レコード2 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:山下 湊
出版社:主婦の友社( 2016-01-30 )

作者サイト:山下湊
絵師サイト:シノノノート
絵師twitter:しのとうこ(@touco_shino)さん | Twitter

現代日本で一度死に、魂の消滅のおぞましさを知ってしまった主人公。
魔法がある異世界で伯爵家次男トゥリウスと目覚めた彼は、
二度と死にたくないという思いから錬金術を用いて不老不死を目指すのだが、
そのためには手段を選ばず大量に奴隷を購入して人体実験を繰り返し…

貴族の正道を行く兄に蛇蝎の如く嫌われたために辺境の地の領主に任命され、
失政を望まれながらもあっという間にロボトミー手術で代官を洗脳して掌握するだけでなく、
錬金術を使った内政チートっぽいことをするという手腕を発揮。
しかも本来の目的である不老不死の研究も忘れずにやっているあたりが凄い。

正直言って2巻はまだまだ序盤なんですよね。
直属の部下であるオーパスシリーズも女ダークエルフのドライに、
元死霊術師の人造ヴァンパイアロードのシャールが加わったわけなんですが、
癖が強すぎる部下を上手いこと手懐けているトゥリウスが凄い。
その手段が脳改造による洗脳というのが狂気的で更に凄い。

現代日本の知識を応用しての内政チートに、
次々と登場する頼りがいのある部下と小説家になろうのテンプレートをなぞりながらも、
その下地が狂いに狂いまくったモノで出来上がっているだけに、
中々人に勧めにくい内容になっています。
まぁ、そこがこの作品の面白さなだけに難しいところなのですが…

書籍化に伴い一部伏線が追加されたりと加筆もありますし、
しのとうこさんのイラストも魅力的なのでWeb版を読んでいる人にもお勧めです。

:: 2016/1/31 日曜日::

■[ラノベ]初めての本、初めての巫女仕事「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」第二部 神殿の巫女見習いII

原作はストックが大量にあるのでハイペースすぎる刊行には納得できるんですが、
イラストレーターの椎名優さんは本当に大変だろうな、と思います。
ハイペースでありながらクオリティが全く落ちないどころか、
ファンタジーらしい美しいフリュートレーネの杖だったり、
念願の本をやっと作ることができて感涙するマインだったり、
服選びで目を輝かせる姉のトゥーリの可愛さだったりと、
読者が見たかったイラストを最高のクオリティで見せ続けてくれますからね。
私がこの書籍化で一番嬉しいのはイラストレーターが椎名優さんであることですね!

さて、前述した通り第二部の2巻にしてやっと本が出来上がります。
第一部のパピルスもどきや粘土板から始まって、ないない尽くしのところから紙を作り。
今回もインク作りに始まり版画での失敗に、ステンシルの発想からデザインカッター作りと、
0から作ることの難しさが丁寧に描いているんですよね。
だからこそ、完成した時の喜びもひとしおでした!

マインは何度も失敗するんだけど、そこから学び取って成長していってるんですよね。
側仕えにしたロジーナに問題があっても神官長から学んだことを実践したり、
木版画に失敗しても諦めずに次の手を打ったりと、
マインなりに頑張っているところが微笑ましく頼りがいがあります。

そういったマインという主人公がこの作品の魅力の一つですが、
それ以外にもこの作品が描く「家族」の肖像も魅力だと思います。
神官長がマイン(麗乃)の記憶を探った夢の世界での母との邂逅。
夢の中で一方通行とはいえ、麗乃が母に謝っている姿を見てると涙腺が刺激されるんですよ。
うーん、この時点でこれだとすると第二部のラストはマジで号泣しそうだわ…

それと巻末の短編ですが、一つはロジーナでもう一つは料理人のフーゴとエラの話です。
ロジーナの方はWeb版のヴィルマの話を膨らませていたものですが、
フーゴとエラの話は完全な新規ですね。
こちらもエラという女の子がしっかりとキャラが立ってて面白かったです。
なるほどなー、フーゴのことはこの頃から…
Web版で先の展開を知っているとそれはそれでの面白さがあって素晴らしかったです。

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