■[漫画]勇者 日下部太朗の物語「惑星のさみだれ」6巻
惑星のさみだれ 6 (6) (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2008-10-29 )
定価:¥ 590
コミック
ISBN-10 : 4785930500
ISBN-13 : 9784785930509
作者サイト:続・みずかみ小屋
太朗が死にました。
料理が好きで、気難しい夕日が気兼ねなく接せられる友人で、
幼馴染みと朝のドッキリイベントをしたり、二人乗りしたりと、
青春まっただ中を生きる日下部太朗が死にました。
地球を守る為、というよりむしろ花子を守る為に力を磨き、
その願いも全て花子の為に捧げ、命すらも捧げた太朗。
騎士の願いで花子が一度致命傷を受けても回復出来ることを知りながら、
それでも咄嗟にかばうという、無駄死にとも取れる最期でしたが、
太朗の死は決して無駄死になんかじゃなかった。
皆に愛され、花子の隣には子供の頃からずっと居続け、
花子との思い出も数え切れないほど持ちながらも逝ってしまった太朗。
皆の心に何かを残し、掛け替えのない穴を穿っていった太朗。
ラストの花子の涙と慟哭がただただ心に響いてきます。
半月の時もそうでしたが、この漫画では容赦なく死を描きます。
読む者に虚脱感と喪失感を味合わせてくれます。
味方をかばって死に、かばわれた相手は騎士として覚醒するという、
残された者に確実に何かを残す死に方なのがせめてもの救いですが…
太朗、やっぱりお前は勇者だと思うよ。
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