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:: 2008/3/27 木曜日::

■[漫画]小梅けいとの新境地! 大人気ラノベの名コミカライズ「狼と香辛料」1巻

狼と香辛料1巻狼と香辛料 1 (1) (電撃コミックス)
著者/訳者:支倉 凍砂 小梅 けいと
出版社:メディアワークス( 2008-03-27 )
定価:¥ 599
コミック
ISBN-10 : 4840242542
ISBN-13 : 9784840242547
 
原作者サイト:すぱイしー ているず
作画担当サイト:小梅けいとの原典皆既

正直言って「狼と香辛料」のコミカライズ担当が小梅けいとさんに決定した時、不安でなりませんでした。
私は原作至上主義とは言いませんが、それでも漫画もラノベも読む人間として厳しい目になります。
エロゲでは「真月譚月姫」や「CANVAS2」といった成功例は僅かにあるんだけれど、
ラノベでは今までほとんどと言って良いほど納得できるコミカライズに出会ったことがありませんし、
何より小梅けいとさんの煌びやかな絵柄が「狼と香辛料」の雰囲気に合うとは思わなかったのです。

でも実際に電撃「マ)王で連載が始まったらそんな考えが杞憂だったことを思い知らされました。
面白い…、面白いんですよこれがまた!
鉛筆で描く柔らかな描線が原作が持つ雰囲気を見事に再現し、
元エロ漫画家だけあって美少女のホロを描くことは当然達者です。
何よりホロの魅力を十二分に引き出している漫画家としての力量には圧倒されます。

基本的に原作に沿って物語を進め、原作の持ち味を最大限に活かしているんですが、
実はそれだけでなく、漫画版にする際に細かな変更点があったりするんですよね。
例えばロレンスが荷馬車のホロに気付いた時、原作だと短剣を突きつけるんですが、
漫画版では短剣に手を掛けただけで実際には突きつけていません。
これは「剣と魔法」がないファンタジー作品という物語の主題に合わせたアレンジだし、
何よりヒロインに剣を突きつけるという主人公にとってマイナスなイメージをカットすることで、
必然的にロレンスの株が上げることになってるんですよ。
アニメ版ではヤレイをクロエに代えるアレンジが為されて新鮮味がありましたが、
漫画版でも心憎いアレンジがされているので正直唸らされます。

ラノベのコミカライズとして楽しむことは勿論、漫画単体での面白さも一級品です。
今までの小梅けいとさんの作品とはガラリと変わった面白さがここにあります。
時代考証もされているし、銀貨のカラクリも判りやすく解説されいるので初心者にも優しいです。
それと忘れてならない、ホロの可愛さが半端なく素晴らしいので是非とも読んで欲しい作品ですね。

ちなみに本誌連載からの変更点として乳首券の発行がありますので本誌で読んでる人も買いですよ!(笑

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