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:: 2022/3/13 日曜日::

■[ラノベ]それぞれの価値観「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 短編集 II」

本編は正に佳境という感じですが、今回はお久しぶりの短編集2巻です。
第2部から第5部の短編を19本収録しているのですが、
これを読むと本編を読み直したくなって時間があっという間に溶けてしまうので注意が必要です。
私は土日の大半が本好きの下剋上で溶けました。

短編集はローゼマイン以外の視点で語られるのでどれも新鮮な面白さがあるのですが、
特に上級貴族としての観点から見るブリュンヒルデ視点の2本が良かったです。
ローゼマインの独特な感性と社交に振り回されながら、
それでも何とか理解しようと努力する姿は健気であり、応援したくなりますね。
ブリュンヒルデ視点から見ると本当にローゼマインが貴族として特異的なのがよく分かります。

あと、トゥーリ視点の2本も良かったですね。
少女漫画の主人公みたいに恋をして、失恋してるところにキュンキュンしたし、
ベンノさんとカーリンが意外と良い感じだったのには驚きました。
それにしてもルッツとの婚約に関してはあっさりしていて逆の驚きがありましたね…
まぁ、そこから少しずつ愛を育んでいって本編のようになっていったんだろうなぁ…
うーん、それもまた良し…

ユストクス視点に出てきた木札に関しては、
現在ゆっくり連載中のハンネローレの貴族院五年生の伏線ですね。
Web版で読んでた時には意味不明の設定でしたが、まさか続編の伏線だったとはなぁ…
それにしてもユストクスたちから見るとローゼマインって本当に救世主みたいですね。
大丈夫、ローゼマインは何度もフェルディナンド様を助けてくれるよ…!

今回意外だったのがバルトルトですね。
ヴィルフリートを唆したりと暗躍していたのは本編読んで知っていましたが、
ここまでガチガチなヴェローニカ派だったとは思いませんでした。
視野が狭く、凝り固まった価値観を持っていたとは…
それに気付かずに操られていたヴィルフリートって本当に領主に向かないなぁ、と思いました。

それと中央騎士団副団長のロヤリテートですが、
良いところまでは推理出来てたんですが、
コナン君の麻酔銃ばりに便利に使われているトルークにあっという間に絡め取られていて、
本当に中央貴族は頼りにならないな、と思いました。
アナスタージウス視点でも王族の周りは本当に陰謀論にハマる頭の弱い人たちばかりみたいだし、
これだからユルゲンシュミットは崩壊しかかってるんだろうな、と無駄に説得力が高かったです。

さて、来月は本編が刊行ですね!
活動報告によると書き下ろし短編も多めなので楽しみです。
ただ、一番読みたいハイスヒッツェ視点が特典SSなんだよなぁ…
くぅ…! 電子書籍派の私は短編集IIIまで待つべきなのか…
それとも今回だけはTOブックス通販で買うべきか…
悩ましいところです…!

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