僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2009/8/18 火曜日::

■[漫画]おがきちか初期作品「ハニー・クレイ・マイハニー」

ハニー・クレイ・マイハニー (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:おがき ちか
出版社: 少年画報社 (2001/11)
定価:¥ 520
コミック
ISBN-10 : 4785921455
ISBN-13 : 978-4785921453
作者サイト:
作者サイト:SWS

おがきちか初期作品というのは流石に手に入れるのが難しく、
一応Amazonでも買えるのですが、昔の作品は稀に日焼けが酷いものがあるので、
できるだけ綺麗なの欲しいという我が儘でずるずると過ごしていた訳ですが、
先日コミケ遠征で秋葉原行った時にCOMIC ZINで状態の良いモノを見付けまして。
品揃えがマニアックだと聞いてはいましたがまさかこれほどとは…
ちなみに後日、ZINの塚本さんと偶然お会いしたのでどうやって注文したのかお聞きしたのですが、
具体的な手法は紹介できませんが、かなりワイルドなやり方でした。(笑
お陰様で新品を手に入れることが出来たので大変感謝しております。
一応まだ1冊残ってたので、秋葉原店に行けば新品がまだ手に入るかも知れません。

で、本の内容なのですが全5話の表題作と1話完結の短編で出来た短編集で、
今までおがきちか作品は長編作品しか触れてこなかったので割と新鮮でした。
2000年の作品なのに、約10年前に描かれたものとは思えない面白さがあり、
今でも充分通じる作品だと思います。

「ハニー・クレイ・マイハニー」は考古学者が偶然発掘したヘンテコな埴輪に、
転んだ拍子に口付けしたら埴輪が女の子になって、ご主人様として慕ってくれるように…
といった風で「空から人外の女の子」系のよくある設定なんですけど、
ハニちゃんの可愛さに主人公ともどもメロメロになり、大変楽しめました。
それと「仔羊は迷わない。」も一途で良いですよねぇ。
割とバイオレンス系ですけど、それはそれで。

短編はボーイミーツガールだったりラブコメだったりがメインでしたが、
そういうのが好きな私には大変ツボな1冊でした。
Landreaallはまだまだ終わりそうにないけど、
たまにはこういった短編を描いてもう一冊短編集出してくれないかなぁ。
どうやらまだ単行本未収録の作品もあるようですし、ね?

:: 2009/8/13 木曜日::

■[漫画]若人よ、どんどん藻掻け!「3月のライオン」3巻

3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:羽海野 チカ
出版社:白泉社( 2009-08-12 )
定価:¥ 510
コミック
ISBN-10 : 4592145135
ISBN-13 : 9784592145134
作者サイト:羽海野チカ________umino*chika

ほっこりするんだよなぁ…
この漫画を読むと凄くほっこりするんですよ。
こう、具体的にこの面白さを言葉で表せないのが凄くもどかしいんですけど、
兎に角面白いんですよね。

この漫画では将棋は重要なテーマの一つなんですけど、
「ヒカルの碁」や「月下の棋士」といった作品とは違い、
主人公の桐山零という人物のドラマを描こうとして、
桐山くんが棋士だから将棋を描いている、という感じがします。

風邪で倒れた時に触れた川本家のこたつのような暖かさに癒される。
そして、どうしても勝ちたい相手を前に全力を出そうとし、
視野狭窄に陥り、そこに気付いて恥ずかしくて堪らないとか若さだよなぁ。
今回は多くの大人たちに支えられ、僅かながら桐山くんは一歩前進したように思えます。

そして今回一番良いと思ったのは桐山くんの学校の先生の言葉。

「一人じゃどうにもならなくなったら 誰かに頼れ
 ―でないと実は 誰も お前にも 頼れないんだ

出席日数の計算間違ってることもあるけれど、重要なことを教えてくれる良い先生だと思います。

良いなぁ…
ほっこりする。

:: 2009/8/11 火曜日::

■[漫画]全力でぶつかれ! 1年生対2年生!「弱虫ペダル」7巻

弱虫ペダル 7 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:渡辺 航
出版社:秋田書店( 2009-08-07 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4253214576
ISBN-13 : 9784253214575
作者サイト:seihukunuidara’s Website

熱い! とにかく熱いんですよこの漫画は!
今、少年誌で一番好きで楽しみにしているのがこの「弱虫ペダル」なんですよ!
自転車の楽しさ、自転車競技の熱さ、勝負の厳しさを感じさせてくれるんですよ!
友情! 努力! 勝利! というジャンプ的な要素がてんこ盛りで、
あまりの面白さに心が震え、涙を流してしまうくらいなんですよね。

インターハイ出場を目指し、強化合宿の1000km走破で競い合う1年生と2年生。
足枷があるとはいえ、熟練の今泉と熱血の鳴子を手玉に取る策略家の手嶋を相手に、
回転数の一点突破を仕掛ける坂道!
手嶋先輩の予想以上の成長を遂げることで追い抜くことができた1年だけど、
無口だけど熱いハートを持つ青八木が手嶋を奮起させることで、
追い上げてきてデッドヒートを繰り広げることに…!

主人公は坂道なんだけど、2年生コンビも充分主役を張れるだけの魅力があるんですよね。
勝つために1年間研究し、努力し、鍛え上げ、研ぎ澄まされてきた闘志!
二人の今までの情熱の掛け具合が感じられるからこそ、感情移入しちゃって仕方がない!
そして1年生トリオもそれに負けない想いがあるからこそ、面白いんですよね。
特に圧倒的に経験値が足りない坂道が2年生に再度追い抜かれた後の展開が、
心配する鳴子と信頼する今泉の会話を含め、ドラマティックで感動しました。

「弱虫ペダル」を読んでいると自転車が欲しくなり、走りたくなるんですよね。
実際私も自分のMTBにビンティングペダル一式付けちゃったし、
ロード買っちゃった人も知り合いに居ますし、影響力は間違いなく高いです。
チャンピオン連載な為に、どこまで望めるか判りませんが、
少年が自転車の道を志すキッカケになったら最高だろうなぁ、と思います。

:: 2009/8/10 月曜日::

■[漫画]エクストリームよりエクスタシー「GAMBLE FISH」13巻

GAMBLE FISH 13 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:青山 広美
出版社:秋田書店( 2009-08-07 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4253209467
ISBN-13 : 9784253209465

マカオで開かれる獅子堂学園OB懇親会という名の世界一ギャンブラー決定戦。
杜夢の初戦の相手として現れたのは阿鼻谷に捕らわれているはずの父・夢一郎!?
日本に居るはずの母も出てきて、心中が穏やかでない状態で開始するギャンブルは、
味方を一人、命の危険に晒させる巨大な炎熱鉄球によるルーレットだった…!

という訳で13巻は杜夢の初戦が丸々収録されています。
優位に進めていたように思えるも、相手に一歩先を越されて迷うも、
月夜野の揺るぎない信用で立ち直る杜夢。
しかし、そんな杜夢を相手に遂に敵は正体を現し、卑劣な攻撃を仕掛けるも、
杜夢はギャンブラーの知恵と勇気で挑み、敵を下すことに。

この漫画の面白い所はやっぱり杜夢が窮地に追い込まれてからの、
無理無茶無謀なんだけど、一応理屈が通っている行動を取って、
最後には勝利をもぎ取る所なんですよね。
自らの命すらチップにする度胸は少年誌らしく、読んでいてドキドキします。

そしてもう一つの魅力且つドキドキである艶めかしい女性キャラの描写ですが、
次戦が女性ギャンブラー同士で、更に水着姿での対決ということでドキドキも加速です。
ダイス勝負のブラックジャックで、バーストしたらその分だけ、
吸血行動で快感を与えるヨガリウオが投入というカイザー水原大興奮な展開。
うーむ、流石はGAMBLE FISHだな!

:: 2009/8/8 土曜日::

■[漫画]映画を観た人にも是非読んで貰いたいコミカライズ「サマーウォーズ」1巻

サマーウォーズ (1) (角川コミックス・エース 245-1)
著者/訳者:杉基 イクラ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2009-08-10 )
定価:¥ 588
コミック
ISBN-10 : 404715296X
ISBN-13 : 9784047152960
作者サイト:†††††いくら亭†††††

独特の神秘性を有していた直木賞作家の桜庭一樹作「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を、
息を呑むほどの傑作コミカライズに仕上げた杉基イクラさんが贈る漫画版「サマーウォーズ」
ヤングエース2ヶ月分で単行本1冊分の4話を描き上げる筆の速さも驚きですが、
それでいて圧巻のクオリティを有していて、ただただ感嘆の溜息が出るばかりです。

漫画として面白いのは勿論、原作である映画を見事なまでに補完しているんですよね。
本筋は全く変えず、勿論原作とは細部で違う所があるんですけど、
むしろ漫画的演出で「良い」と思う所だけ変えているように感じます。
それでいて、主人公が健二であることがより明確になるように描かれているのが凄いんですよね。
この漫画版「サマーウォーズ」は健二の成長物語としての側面が強いです。
でも、そこがまた良いんですよねぇ…

単行本1巻では原作の中盤までを描いているので、
このままのペースだと全2巻になると思いますが、今からその発売が楽しみでなりません。
原作の内容を知っているけど、むしろ知っているからこそどのような展開になり、
どのような結末に仕上げてくれるのか気になって仕方がないんですよね。

映画を観ていない人でも充分楽しめる内容なんですけど、
この漫画版「サマーウォーズ」は映画を観た人にこそ読んで欲しいなぁ。
じっくり読める漫画だからこそ、気付けなかった描写に気付けるし、新たな発見も多いので。
そして映画とはまた違った面白さも多くあるので是非読んで欲しいですね。
お勧めです。

:: 2009/8/7 金曜日::

■[漫画]ハリウッドの栄光とアメリカの大恐慌「王様の仕立て屋」23巻

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 23 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2009-08-04 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4088597877
ISBN-13 : 9784088597874

ズボン職人として良い腕を持ちながら、
いい歳して役者の夢を諦めきれないロドリーゴの兄貴が、
まさかまさかのハリウッドの世界的名監督最新作主演に抜擢。
世界大恐慌から第二次世界大戦の時期のハリウッドを描いたラブストーリーを、
織部たちは服飾の面から時代考証を演出することになるんだけど…

今回の一番凄い所は、シリーズ中に現実でリーマンショックが起こったこと。
大恐慌からの社会不安のネタやってら現実がリンクしちゃうという偶然。
単行本化が遅れたのは不謹慎と取られる可能性も考慮したのかな、とも思います。
しかし作品内では、その現実をも見事に取り込んだ内容に昇華してて、
流石は大河原遁だなぁ、と言わざるを得ません。

社会不安とどん底からの奮起を力強く感じさせたり、
多少厳しく聞こえてもビシっとする痛快さはこういった社会情勢だからこそ面白いです。
スポンサー企業の一片の勇気、監督の侠気。
そしてジラソーレのジリ貧からの逆転の勇気ある一手は豪快で爽快でした。

個人的にはラウラのご母堂とのご対面とかも楽しめました。
ラウラは好きなキャラクターなんですよねー、ツンデレだし。
もうちょっとそこら辺の恋心とか描いて欲しい気もするけど、
流石にそこら辺は高望みかなぁ。

…でも読んでみたいですよね?(ぉ

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