その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2009/3/21 土曜日::

■[ラノベ]さよなら、ROOM「ROOM NO.1301」#11 彼女はファンタスティック!

ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック! (富士見ミステリー文庫)
著者/訳者:新井 輝
出版社:富士見書房( 2009-03-19 )
定価:¥ 588
文庫
ISBN-10 : 482916414X
ISBN-13 : 9784829164143
作者サイト:ARAITERU.COM
絵師サイト:ぶらっくしゃど~

富士見ミステリー文庫と言えばROOM NO.1301シリーズだと思っているくらいに思い入れがあり、
新井輝先生の後書きが無ければあざの耕平作品に出会えることがなかったことを考えると、
やっぱりこの作品は私の中で特別だったんだなぁ、と完結を迎えて再認識しましたよ。
エッチで、退廃的で、不思議な空気が流れる作品でした。

1年前に死んでいたはずなのに生きていた有馬冴子の奇跡は唐突に終わり、
最期を看取りショックで寝込む健一と何も言わず13階を出て行ってしまう綾。
絶望に彷徨う健一に手を貸してくれない人、手を差し伸べる人と廻りには色んな人が居て、
そして傍で寄り添ってくれるのはその名の通り海のように大きな包容力のある千夜子ちゃんで。

浮気性で一緒に暮らしていた冴子と毎晩エッチしてるし、それ以外の女性ともエッチしまくりで、
そんな冷静に考えればどうしようもない彼氏の健一を好きでいて、支えてくれる千夜子ちゃん。
もうね、冴子も狭霧も言ってたけど千夜子ちゃんじゃないとダメなんだと思いますよ。
千夜子ちゃんだからこそ傍に居られるし、千夜子ちゃんじゃないと健一は付き合えないと思う。

エピローグでの13階の住人との再会と変わらず支えてくれてる千夜子ちゃんには安心させられました。
しかもそれで終わりではなく、冴子の墓参りでのホタルの再会という後日談があって、
そこでのお察し下さいな展開は最後までROOMらしくて嬉しかったなぁ。
この作品の不思議な雰囲気はまだ私の心の中に残っているし、これからもずっと残っていると思います。

不思議と魅力のある良い作品でした。
新井輝先生、長い間ありがとうございました。

:: 2009/3/20 金曜日::

■[ラノベ]物語の終わり、志乃ちゃんの始まり「SHI-NO -シノ-  君の笑顔」

SHI-NO-シノ- 君の笑顔 (富士見ミステリー文庫)
著者/訳者:上月 雨音
出版社:富士見書房( 2009-03-19 )
定価:¥ 693
文庫
ISBN-10 : 4829164158
ISBN-13 : 9784829164150
絵師サイト:DIABOLISM web.

SHI-NOの完結で富士見ミステリー文庫もこれにて終了。
元々SHI-NOを読み始めたのは「紅」「円環少女」と並び「ロリヒロインラノベ」と言われてたから、
という何とも不純な動機でして、読んでみると確かに主人公の僕とは8歳差のヒロインで、
しかも幼児体型の元気活発なきらら先輩に志乃ちゃんと対称的な真白ちゃんと、
ロリ尽くしなヒロイン勢で凄いモノがあったのですが、
巻を追う事に志乃ちゃんの魅力は深まっていき、ぐいぐいと読み進めることになったのでした。

キララ先輩が凶弾に倒れ、レイニー止めもかくやという所で終わった前巻ですが、
僕と志乃ちゃんが連続殺人事件から関わらないようにしたツケは予想以上に大きく、
もう元には戻らないものがあり、それらは無視できないほどに重要で…
敵討ちの意味合いも出てきて事件解決の為に積極的に動き出す僕と志乃ちゃん。
そして意外な人物の登場と予想通りの黒幕と予想もしなかった真犯人と、
ミステリー文庫の名に恥じない面白さがありました。

そしてこの作品の一番重要な核である志乃ちゃん。
彼女の主観で語られる誕生から僕との出会い、別れ、そして再会までの物語。
真白ちゃんと同じく他者を必要としない志乃ちゃんだけど、
そうせずに僕の隣に立つことを選んだ志乃ちゃんの純愛は儚く大切なモノで…
やっぱり志乃ちゃんがこの作品のヒロインだと再度認識しましたよ。

どこまでも独りで、二人の間には断絶はあろうとも、
志乃ちゃんに思いをずっと届けると決めた僕と志乃ちゃんのミステリーの物語はこれにて終了。
でも志乃ちゃんとの平穏な生活は始まったばかりだし、これからも続いていく。
最後に見せてくれた志乃ちゃんの笑顔はこれからの輝かしい未来を示してくれるものでしたよ。

良い物語を読ませてくれた上月雨音さんと最後に素晴らしいイラストを提供してくれた東条さかなさん。
お二人には感謝とこれからの活躍への期待を送りたいと思います。
ありがとうございました。

:: 2009/3/11 水曜日::

■[ラノベ]求む:堕天使エロメイドVS大精霊チラメイドなエロ同人誌「とある魔術の禁書目録」17巻

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈17〉 (電撃文庫)
著者/訳者:鎌池 和馬
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-03-10 )
定価:¥ 641
文庫
ISBN-10 : 4048675915
ISBN-13 : 9784048675918
絵師サイト:rainbow spectrum

前回の展開がアレだったので、17巻からは遂に本格的に美琴デレが始まるぜ…!
と期待してたら冒頭にチラっと出てきただけの美琴の出番の少なさに絶望した!
まぁ、多少なりともどうしようもない乙女のトキメキが感じられたので、
己の没個性っぷりに失神する姫神よりかは全然マシなのですが。

という訳で今回は科学の面々置いてけぼりの魔術サイド、しかもイギリス本土が舞台…!
とは言いつつもその大半は機上、というかハイジャック討伐なので、
我らが癒しの隠れ巨乳な五和がほとんど出てこないという悲しい現実。
更にハイジャックを相手に長すぎたので当然のことながら以下続刊!
うぅーむ、残念至極。

しかも今回は主役の上条さんマジ空気。
一番美味しい役どころである「姫様を助け出す騎士」役取られちゃってるもんなぁ。
神裂ねーちんも前回の堕天使エロメイドで持てるアビリティを使い過ぎちゃったのか、
今回は良いトコほとんど無かったし…(笑

イギリスの命運を賭けた戦いでこれはこれで熱いのですが、
個人的にはこの作品における巨乳対決の方が熱くてですね。
隠れ巨乳だとか普通に巨乳だとか爆乳だとか色々と乳という単語が乱れ飛んでおり、
鎌池先生の乳属性っぷりには歯止めが掛かっておりませんことよ。
アニメ化もされているし設定資料集にちちくらべとかやってませんかねー
オルソラが一番っぽいので2期まで待たないとダメかなぁ…

…TVアニメ2期切望!(ぉ

:: 2009/3/10 火曜日::

■[ラノベ]泣いて、叫んで、堂々完結!「とらドラ10!」

とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-03-10 )
定価:¥ 536
文庫
ISBN-10 : 4048675931
ISBN-13 : 9784048675932
絵師サイト:Σぎゃあ

雪の降る中、竜児と大河が手に手を取り合って逃げ出す絶妙な所でヒイた続きが遂に!
逃げ出したはいいけど、大河のドジと勘違いのダブルコンボで金を無くし川に飛び込むし、
それでも二人の想いが結ばれてハイテンションだしという、序盤から盛り上がりまくり。
亜美、実乃梨、北村という得難い友人たちに支えられて一歩踏み出そうとする姿は正に青春です。

逃げ出して、切り捨てて人生を歩んでいくのに疑問を感じていたら、
自分が捨てられ、逃げられたことで間違いに気付き、全てひっくるめて幸せになろうとし、
いつもどこかで道を間違えていた竜児が今度こそ道を間違わず、
大河と二人だけでなく、泰子とその両親と全部纏めて幸せになろうとするのは安心したなぁ。

また、クラスメイトの面々も亜美、実乃梨、北村だけでなく劇団春田も二人を助けたり、
勿論そういった友達ばかりじゃないのもキャラクターの個性を実感して…
上手く言えないけど、名前も明かされないキャラの一人一人がちゃんと生きてるんだなぁ、と。
泣き叫ぶ泰子もそうだし、生徒に裏切られても信じるゆりちゃんもみんな生きてるんだな、と。

大河のデレっぷりをもう少し堪能したかったという思いはあるんですが、
物語としては綺麗に終わったし本編はこれで丁度良い完結だったと思います。
勿論今後刊行される番外編にも期待してますけどね。
どのキャラも生きているからこそ、番外編も輝くってなもんですし。

しかしやっぱりゆりちゃんは良い先生だし良い女性だよなぁ。
この作品で結婚したい女性No.1だぜ…

:: 2009/3/9 月曜日::

■[ラノベ]フレイムヘイズ捲土重来「灼眼のシャナ」XVIII

灼眼のシャナ〈18〉 (電撃文庫)
著者/訳者:高橋 弥七郎
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4048675214
ISBN-13 : 9784048675215
絵師サイト:□■BENJA-MING TOP■□

シャナが仮装舞踏会に捕らえられて幾数日。
代行体・坂井悠二と三柱臣たち一行が久遠の陥穽に旅立ち、
その間に仮装舞踏会の面々は世界中に侵攻を開始する。
事前にフレイムヘイズの重要拠点を陥落せしめていただけに、
序盤は侵攻が順調に進んでいくが…

正直序盤はフレイムヘイズ側のジリ貧っぷりと、
圧倒的な仮装舞踏会の戦力と簡単にやられるフレイムヘイズ軍に心配したりしたのですが、
ゾフィー率いる本命とヴィルヘルミナたち独立愚連隊がその戦力もさることながら、
敵方の意表を突く見事な戦略で一気呵成に攻め立てるのは痛快でした。

シャナも囚われているだけでなく、心は真っ直ぐに。
そして史上最凶のミステス、天目一個の復活という敵味方双方に意外な展開で事態が動き、
神算鬼謀なベルペオルの策を悉く蹂躙するのはスカっとしますね。

シャナのフレイムヘイズとしてのレベルアップも図られ、
久遠の陥穽にて仮装舞踏会の中枢と戦おうとするのには心強くなりますが、
以前は3人掛かりで手玉に取られたのに更に今回はザブラクまで待ち構えているので、
次巻の展開には本当に目が離せませんね。
うーん、どうなるのかなぁ。

:: 2009/3/1 日曜日::

■[ラノベ]面白さが加速していく「アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還」

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4048675176
ISBN-13 : 9784048675178
作者サイト:WORD GEAR
絵師サイト:天才卓球少女

改題改稿されたネットで話題の小説が電撃文庫で大賞受賞!
ということで読みたかったんですがどこも完売してて手に入らなかったのですが、
週末に日本橋に行く用事があったのでメロンで再版分が買えたので早速読んでみました。
読んでみたらなるほど、これは確かに大賞に相応しい面白さ!
魅力的なヒロインに、ぐいぐい読者を引き込んでいくストーリー展開。
過度すぎないSFに底辺から這い上がる主人公と最高に盛り上がりますよ。

「さすがの猿飛」の肉丸みたいなビジュアルの主人公のハルユキは見た目通りいじめられっ子。
ゲームに関しては筋金入りのゲーマーなんだけど、自分に対して極端に自信が持てない内向的性格で、
学内ローカルネットでも人目に付かない地味なゲームで驚異的なスコアを叩き出すのみの日々。
しかしある日、そのスコアが他人によって更新されてしまう。
しかもその犯人は「黒雪姫」と呼ばれる美貌を持つ生徒会副会長で、
更に先輩はあるソフトウェアをハルユキに転送し、加速世界へ誘うのであった―…

学内カースト最底辺の主人公が見せるサクセスストーリーにしてボーイミーツガール。
加速世界でゲーマーとしての機転を見せるハルユキ。
ハルユキと幼馴染みのチユとタクの本音をぶつけ合って作られる本当の友情。
黒雪姫のクールビューティーな見た目と年相応の女の子らしさが垣間見える瞬間。
今まで後ろ向きに全力疾走だったのがベクトルが逆方向にすることで魅せる最高のカタルシス。
どれ一つとっても本当に素晴らしいです。

川上稔が惚れ込むのも当然なラノベらしいラノベでした。
1巻表記があることから、続刊が出るのは確定みたいですがそれも当然の面白さですよ。
加速世界でのドラマもまだまだこれから伸びしろがありますし、
黒雪姫とのラブコメっぷりにも今から期待をせずにはいられません。
今から2巻の発売が待ち遠しいですよ。
今年の電撃小説大賞はホント大当たりだなぁ。

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