僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2011/10/2 日曜日::

■[漫画]二人の少女のピュアで胸が痛い青春「アクアリウム」2巻

アクアリウム (2) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:
出版社:芳文社( 2011-09-27 )
コミック ( 120 ページ )
作者サイト:dismaless

まんがタイムきららキャラットでは珍しい、
二人の少女の真っ直ぐでピュアな友情物語が惜しくも2巻で完結。
きらら系は均質性が尊ばれているようなので、
こういった作品は珍しいからこそ好きだったんだけどなぁ。
この絵の素晴らしさはそれだけで武器になるほどなのに。
ちなみに装丁が里見英樹さんなので表紙とキャッチコピーも非常に秀逸です。
1巻の「息がつまるほど、青春。」、そして2巻の「胸の音が、聞こえる。」
作品の内容が詰め込まれており、そして読者の琴線に触れるこの文章!
いやー、本当に2巻で終わるのがもったいない…

とはいえ、全2巻とはいえ非常によくまとまった内容だったと思います。
表紙がずっとゆうとさおりの二人だけだったように、
徹頭徹尾、この二人の少女の友情モノな内容でした。

特に1巻の時点で予想できたとおり、よしあきを挟んでの三角関係が2巻では焦点に。
幼馴染のよしあきが好きな、スペックが高い故に孤立しちゃっているさおり。
好きだからこそよしあきは自分を異性として見ていないこと。
そして好きなのはゆうであることに気づいてしまう。
だからこそ、クラスの意地が悪い男子のせいでなんとなくで告白したんじゃない、
とわかってしまうさおりが可愛くて切なくて、本当に胸の痛みが聞こえてくるようでした。

アクアリウムとよしあきを軸とした女の子同士の友情物語として、
非常によく出来ていた作品でした。
また、非常に絵がうまく、少女たちが見せる一喜一憂な表情が魅力的でした。
これからも博さんの作品を読んでいきたいので次回作も頑張って欲しいです。
まぁ、雑誌は芳文社以外のをお勧めしたいですが…

:: 2011/9/30 金曜日::

■[漫画]家族団らんで大団円「FORTUNE ARTERIAL」7巻

FORTUNE ARTERIAL 7 (角川コミックス・エース 135-18)
著者/訳者:児玉 樹
出版社:角川書店( 2011-09-18 )
コミック ( 180 ページ )
作者サイト:きつねのてぶくろ

「FORTUNE ARTERIAL」も7巻目で見事完結。
瑛里華編をストレートに描いたコミカライズでしたが、
流石は児玉樹さんな出来でした。
やはりこの手の作品のコミカライズは児玉樹さんだなぁ。

島の吸血鬼と千堂家と東儀家の因縁が判った6巻から、
7巻に入ってからは孝平と瑛里華の二人が200年以上を生きる伽耶を相手に、
敵対ではなく「家族」になりたいという想いを真っ正直にぶつけ、
稀仁の遺志を伝えてわかり合っていくという展開に。

解決してハイ終わり、ではなくて伽耶と学校の時間も後半に十分持ってきて、
楽しげなみんなを描いたのは素晴らしいと思います。
また、描き下ろしの4コマと後書きに少しだけ見える一コマは、
演出面から考えても素晴らしいモノじゃないかな、と。

という訳で見事に家族団らんを最終回に持ってきて大団円を迎えましたが、
今度の児玉樹さんの新作は少年エースから魔女っ娘モノ「まほマほ」だとか。
今月発売のエースかららしいので既に読めると思いますので、
そちらも読んで応援していきたいですね。

:: 2011/9/29 木曜日::

■[漫画]星間愛情物語「あかとき星レジデンス」

あかとき星レジデンス (電撃コミックス)
著者/訳者:犬上 すくね
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-09-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:docile -犬上すくねファンサイト-
作者twitter:犬上すくね (sukuneinugami) on Twitter

犬上すくねさんの新作とか電撃大王GENESISは的確に私を狙ってるとしか思えない。

恋愛漫画の伝道師と言われちゃったりする犬上すくねさんの新作は、
公団住宅「あかとき星レジデンス」に住む異星からの移住調査員たちが織り成す、
地球人との愛の絆のオムニバスストーリー
ちょっと不思議な要素を入れるのは昔からありましたが、
異星からっていうのは珍しいですね。
キャラクター原案を担当した「かしまし」以来じゃないでしょうか。

とはいえ異星云々はあまり物語的に重要な要素ではないんですよね。
確かに第1話の野見山夫妻の話では帰星することが物語の核になってますが、
それ以外の話だと異星からの調査員という主人公の自覚が表に出ているだけで。
一番重要なのは地球人との間にいつの間にか絆ができていて、
それを愛おしいという気持ちなのではないかと思います。

どの調査員もはじめは淡々としており、美形なのに薄味というか地味で。
でも、それがいつの間にか感情を顕にしていくのが微笑ましかったり切なかったりするんですよね。

野見山夫妻の夫婦の絆はどこか暖かく。
本田春乃はふとした事から同級生の依鈴勇悟に興味を持ち、
いつの間にか二人の仲が近づいていく若い青春の絆は微笑ましく。
羽取秋馬はその細君と出会い、そして永遠に会えなくなるも、
目を閉じると彼女のことばかりを思い出す絆には切なくなる…

そんな一人ひとりが違う絆の姿を見せてくれて面白かったです。
ちなみに最後の早川姉弟と磯山親子の家族ぐるみの話は、
描き下ろしの更に3年後な話が非常によかったです。
恋する小姑なまそらちゃん可愛い。(笑

:: 2011/9/28 水曜日::

■[漫画]どろんこプランセスがやってきた「空声」

空声 (電撃コミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-09-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:KGWandering:So-netブログ

こがわみさきさんの新作が読めるとは電撃大王GENESISはじまったな!

という訳で、久しぶりのこがわみさきさん新作は電撃大王GENESIS発の「空声」
「空耳」に近い造語なんでしょうが、こういったちょっと不思議なところが、
こがわみさきさんの漫画にはあるんですよねー
水を封じ込めた水晶のような透明感がありながら、
その音は澄んでいて、高いけれど耳に優しい趣があるんですよね。

今回は「空声」というキーワードのオムニバス形式で綴られる、
若人たちの恋だったり青春だったり不思議だったりなお話たちなのです。

トップバッターは中学校の部活で浮いているトランペット少女の明津さんが主人公。
部長の言葉に納得できず、河川敷でやけくそ気味に吹いてたら、
怪我だらけのドラム少年(どう見ても小学生)がドラムしながら乱入してきたと思ったら、
美声のお姉さん(たぶん高校生)が号泣しながら陽気な歌を悲しげに歌い始めるという、
よくわからないけど、勢いのある流れに押し流されて、
いつの間にか読み終わり、そして笑ってしまうような短編でした。

それと早朝の電車で会うだけで名前も知らない少女に恋するという、
ありきたりなんだけど、とびきりに面白い短編。
こがわみさきさんのこういった話に私は弱いんですよねー
特にラストの締め方にキュンっときちゃうんだなぁ、これが。

また、バカな篠原くんと気持ちが伝わらない宮野さんの短編も良かったですが、
この短編の主人公は都先生と大石先生なのではなかろうかと愚考する次第です。(笑

それとラストの短編(中編?)は不思議要素がたっぷり入ってましたが、
こういうのもこがわみさきさんだよなぁ、と思いました。

なんというか全体的に「こがわみさき」という作家のエッセンスが凝縮されていて、
ファンにとっては非常に嬉しい一冊ではないかと。
オムニバス形式は合っていると思うので今後とも頑張って欲しいと思います。

:: 2011/9/27 火曜日::

■[漫画]涼宮ハルヒちゃんの転校(ただし四月一日)「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」6巻

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 (6) (角川コミックス・エース 203-9)
著者/訳者:ぷよ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2011-09-18 )
コミック ( 164 ページ )
作者サイト:TOPIA
作者twitter:ぷよ(puyotopia) on Twitter

ストーリー? 原作…?
そんなの知ったこっちゃないわね!

などとハルヒちゃんが言ったかどうか判りませんが、
原作の流れなんて相変わらず完全に無視し、
一話完結で前回の流れなんて完璧無視で、
その場のノリなだけのハルヒちゃんの珍道中は6巻になっても健在です。

夏から冬までの季節をカバーして、
国木田の女子用スク水から森さんの園児服まで網羅する。
そんな変態なんだけど微妙にエロいマニアさを見せてくれるのです。
というか国木田が原作に比べて壊れすぎてて怖い。(笑

しかしぷよさんの森さん好きは止まる所を知らないですね!
まぁ、冒頭の水着回で出番があったのは当然として、
SOS団プレゼンツな新サンタコスのモデルにされたり、
ついは園児服ですよ園児服!
なんかやたらと可愛かったから何かいかがわしいジャンルに慧眼しそうで怖い。

4月1日ネタでハルヒが転校する嘘をついて、
みんながノってSOS団で送別会をするとか最高にアホなことばかりやってましたが、
それにしても予想はしてましたが描き下ろしで確信しましたよ。
みくるちゃん…、素だったんだなぁ…

:: 2011/9/26 月曜日::

■[漫画]人間模様が混線で山田のウザさがMAXIMUM「WORKING!!」10巻

WORKING! ! (10) (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:高津 カリノ
出版社:スクウェア・エニックス( 2011-09-24 )
コミック ( ページ )
作者サイト:うろんなページ

9巻で佐藤さんと八千代さん、小鳥遊くんと伊波さんのカップルが、
ちょっと前進して人間模様が混線して、
さぁ、ここからクライマックスに突入か!?
と、思いきやここへ来て山田です。

うっぜー! うざい臭いがプンプンするぜー!
山田のうざさが有頂天で止まることを知らないですよ!
物語も山田尽くしという誰得展開ですよ!
もう山田が家出してたなんてどうでもいいですよ!(ぉ
というか巻末まで山田がジャックされるとか、
何なのこの10巻!? 山田なの!?
表紙は伊波さんなのに!!!

いや、伊波さんも可愛かったですよ、ええ!
小鳥遊くんに誤魔化すが如くヘアピン貰って喜んでるトコとか特に!
クラスメイトにからかわれてるペチャパイな伊波さん最高ですよ!
でもなぁ…、とにかく山田がうざいという印象しか残らないというか…
うん、これでこそ山田なんだけどね…

恋する乙女な表情になってきた八千代さんも可愛かったのに、
山田が兄と第一種接近遭遇しちゃって、
更に家庭の事情が詳らかになってきて、
トドメに母親の登場と怒濤の山田展開になりましたが果たして11巻はどうなるのか!?
このまま山田展開なのか!?
それだけはどうぞご勘弁を…

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