その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2012/3/3 土曜日::

■[漫画]みなさん、がをられてますか?「彼女がフラグをおられたら」1巻

彼女がフラグをおられたら(1) (ライバルKC)
著者/訳者:凪庵
出版社:講談社( 2012-03-02 )
コミック ( 192 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
作者サイト:路地裏萬亭
作者twitter:凪庵 on Twitter

講談社ラノベ文庫の「がをられ」こと「彼女のフラグがおられたら」が早速コミカライズスタート!
ここら辺のスピード感には講談社ラノベ文庫の本気度が判りますが、
その作家に凪庵さんを抜擢して、しかもそれが面白いというのにはビックリです。
兎にも角にも、竹井10日ファンとしてはこれで一人でもファンが増えると良いなぁ、と思う次第です。

この1巻には5話+オマケのプレビュー漫画が載っているのですが、
実は原作1巻の内容ほぼそのままだったりするんですよね。
それでいて内容を圧縮したように感じさせません。

フラグ目視能力がある旗立颯太が転校生としてやってきて、
お姫様な菜波やお嬢様な茜やお姉ちゃんな菊乃や男の娘な恵と、
何だかんだで同じ寮に住むことになるハーレムラブコメなんですが、
颯太はダウナー系主人公なので消極的なんだけど…

まぁ、何はともあれ読んで欲しいです!
竹井10日さんの文体は独特なので敬遠しがちな人もいるとは思いますが、
コミカライズされたことで万人受けになってますし、
何より竹井10日作品のキャラクターの魅力は損なわれるどころか、
凪庵さんの作画力によって可愛さが更に増していますので全然大丈夫というか超オススメです!

「秋桜の空に」の頃から全ての竹井10日作品を読んできている私も太鼓判を押せるコミカライズです。
オススメ。

:: 2012/3/2 金曜日::

■[漫画]小学生の裸エプロンって最高だな!「ロウきゅーぶ!」3巻

ロウきゅーぶ! 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:蒼山 サグ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-02-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:さぐちきん。-蒼山サグ 個人ページ-
作者twitter:蒼山サグ (SagAoyama) on Twitter
作者サイト:たかみゅめも
作者twitter:たかみ裕紀 (tkm_yuki) on Twitter

豪華声優陣を集めたアニメ版も良いし、源泉掛け流しな面白さがある原作も好きですが、
個人的に一押しなのがこのたかみ裕紀さんがコミカライズした漫画版「ロウきゅーぶ!」なのです!

原作の持ち味であるロリコメを120%の勢いで表現するその筆力と良い、
キャラクターの持ち味を最大限引き出す描き方は原作を判ってるなぁ、と思わされます。
原作の文章では一々智花たちがどんな表情をしているのか書かれていないのが常なんですが、
漫画版ではこれ以外考えられない程にハマった顔や言動を見せてくれるんですよね!
この3巻で言えば昴に「智花が一番」と言われた(妄想)智花の表情とか特に顕著ですよね。
たかみ裕紀さんは小学生女子のことをよく判っておられる!

そして原作に書かれていない箇所を補完する所がまた素晴らしい!
特にひなたちゃんの造形や言動は神がかっているとしか思えないですね!
例えば合宿所に着いた時のひなたちゃんは畳にダイビングするんですが、

おー たたみ

超絶可愛いと思いませんか!
ひなたちゃんらしいイノセントチャームな行動だと思いませんか!
ヤバイ、ひなちゃんの可愛さマジヤバイ!

実はこれって原作には一行たりとも書かれてない行動だったりするんですよね。
でも全く違和感がないんですよ、ホント。
本当にひなたちゃんマジ天使。
とまぁ、こんな感じで補完されてるんですが、とにかくひなたちゃんが可愛いのです。
いや、もちろん智花たちも可愛いんですが!

とまぁ、とにもかくにもみんな可愛く原作2巻のエピソードを終えた訳なんですが、
短編も2本載っています。
そしてその短編では紗季が裸エプロンになるエピソードとかあるんですが…

紗季の裸エプロン

まいったな、一体いつのまにToLOVEるな世界に迷い込んだんだ…?

その次の話もひなたちゃんが男湯に入ってきたりと大変紳士に優しい内容になっていますので、
紳士淑女の皆々さま方は是非とも堪能すれば良いと思います!

ふぅ…(賢者の溜息

:: 2012/2/29 水曜日::

■[漫画]あなたの瞳に映るのは「紫色のクオリア」1巻

紫色のクオリア 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:うえお 久光
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-02-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:ケツバット祭り

原作である小説版「紫色のクオリア」はそもそも、うえお久光&綱島志朗のコラボ作品だったので、
漫画版を担当するなら綱島志朗さんしかあり得ないだろうと思っていましたが、
実際に綱島志朗さんが描かれると予想以上に素晴らしい内容に仕上がっていて、
小説版を読んでいた時以上の感動が胸の奥からこみ上げてきて自分でも驚きです。

タイトルに含まれていることから判るように「クオリア」という言葉がこの作品のキーワードになっています。
クオリアを簡潔&大雑把に説明すると、例えばこの作品の表紙は紫色ですが、
紫色というのは波長380-450 nmの可視光線という物理的な定義はできても、
自分が感じている紫色という感覚は主観的なものであり、他人と共有できるものではない、という感じでしょうか?

そしてこの作品のヒロインである毬井ゆかりは生物が全てロボットに見えるという紫色の瞳の持ち主。
主人公の波濤学ことガクちゃんは小さな頃から薙刀を習ってきたちょっとボーイッシュな女子中学生。
その名前からゆかりから見て男か女か判らなくて(何しろロボットに見えるので)、
その時のちょっとしたトラブルでガクちゃんはゆかりのその目のことを知ることに。
ガクちゃんは「友だち」として少しずつ、でも確実にゆかりのことを見守っていくことになるんだけど、
ゆかりの目の特異性からとある殺人事件の殺人犯に狙われることになって…

という小説版第1章までの展開が描かれているんですが、その描き方が素晴らしく上手い!
綱島志朗さんの実力を考えたら当然なんですが、散文的に書かれていたエピソードを見事に再構成して、
それでいて小説版の補足的な内容を描くことで既読組にも新鮮な面白さを提供しているんですよね。
特に殺人犯を「修理」するためにゆかりが取る手段が小説版では想像するしかなかったのに、
この漫画版ではハッキリクッキリ描かれているだけに衝撃は一入でしたよ。
いやはや、本当に素晴らしいな!

ゆかりが生物がロボットに見えるというのは実は文字にも表われていて、
ガクちゃんの腕を治すじゃなくて直すって言ってるんですよね。
でもロボットだから非生物なわけではないというのは内容を読めば一目瞭然なわけで、
結局この作品は女子中学生たちの友情物語だったりするんですよね。
そこがまた面白いのです。

しかしこの1巻は「紫色のクオリア」の本質の導入部に過ぎません。
一年前「魔法少女まどか☆マギカ」の終盤で多くの人が「紫色のクオリア」を連想したのは、
この後の「1/1,000,000,000のキス」があってこそなのです。
詳しいことは是非とも作品を読んで感じて欲しいです。
とはいえ、このままのペースだと単行本は1,2年後になると思いますので、
先に小説版を読むのもアリなんじゃないかな、と思います。
1巻を読む限り漫画版は更なる面白さを提供してくれると思いますし。

紫色のクオリア (電撃文庫)

:: 2012/2/28 火曜日::

■[漫画]エルサ編、スタート「狼と香辛料」7巻

狼と香辛料 7 (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅 けいと 支倉 凍砂
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-02-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:小梅けいとの原典皆既
作者twitter:小梅けいと (koumekeito) on Twitter

キング・クリムゾン!

アマーティ編をショートカットしていきなり原作4巻のエピソードに突入した小梅けいと版「狼と香辛料」
原作は既に完結したのである程度はショートカットするのは賢い選択だと思います。
まぁ、アマーティ編での黄鉄鉱の相場の変動で手に汗握る展開は割りと好きだっただけに、
ちょっと残念、という気持ちもなきにしもあらずですが、エルサ編でのエルサの可愛さで帳消しということで。

で、そんなテレオ村でのエルサ編ですが、ロレンスとホロはむしろ脇役というか、
物語の主人公は完全にエルサであるような描かれ方がされていて原作読者としても新鮮です。
ノーラ編の時も思ったけど、小梅けいとさんは各話毎のヒロインの掘り下げ方が巧みなので、
ヒロインの魅力の再発見が出来るし、何より面白いのでこれは良いと思います。

話の流れは原作の通りで、フランツ司祭が亡くなったことでエンベルクの町がテレオ村相手に強気に出てきて、
エルサが頑張ろうとするんだけど、それをあざ笑うかのような酷い策を仕掛けてくる。
しかしたまたまホロとロレンスがフランツ司祭が蒐集した異教の神々の書物を目当てに訪れていて、
エルサとその恋人であるエヴァンを自分たちのついでに助けようとするんだけど…

という訳で今回はエルサが主人公なのでいつもより駆け足で展開していますが、
話を理解するのには充分ですし、何より苦悩しながらも前に進もうとする姿は見ていて好感が持てます。
また、エルサの視点からホロとロレンスの連れ合いを見ることで、
二人の魅力がより分かる、というのもありますしね。
なんにせよ、これはこれで面白かったです。

:: 2012/2/27 月曜日::

■[漫画]規格外品だって良いじゃない、美味しいんだもの「百姓貴族」2巻

百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス)
著者/訳者:荒川 弘
出版社:新書館( 2012-02-25 )
コミック ( ページ )

ニコニコ静画で2巻の1話目が立ち読み可能なのでまずはご覧になればどんな内容かお分かりになるかと思います。

荒川弘と言えば「鋼の錬金術師」があまりにも有名ですが、
近年始まった「銀の匙 Silver Spoon」でも分かるように農家の子でもあります。
「百姓貴族」自体は以前から1巻が出てましたが知る人ぞ知る状態だったので、
「銀の匙 Silver Spoon」効果で農業モノ作家の認知度向上とニコニコ静画でのプロモーションで、
より多くの人が気軽に読むようになったらなー、と思います。
コミックナタリーの特集記事で「ラーメン屋さんでながら読みしてほしいような作品です。」と仰ってますしね。
ただ「いや待てよ、フンの話が出てきますので、食事中はダメか(笑)。」ともあるので注意が必要です。(笑

農業エッセイなので基本的に荒川弘さんの実体験ばかりなのですが、
農業と言っても北海道で酪農と畑作をやっているというハードフル(造語)な農業ですので、
正直そこら辺の兼業農家とは段違いの苦労ばかりで農家の子供な私も驚きの連続です。
いや、むしろ中途半端に知識や実体験があるだけに非農家な人より衝撃は大きいかも…

とはいえある程度共感できる所は多々ありまして、その最たるものが規格外品の扱い。
そうなんですよね、農作物ってのは基本的に規格外ばかりで、
その多くは自分たち農家で消費するので、むしろ綺麗な野菜は食べられないのが真面目な農家なのです。
昔、美味しんぼのアニメで自分たち家族用の米には農薬を少なめに撒くとか見た気がするんですが、
そんなのありえなくて、むしろクズ米ばかり食べるのが普通じゃないんでしょうかね、農家って。
もっとも、作中にあるように必ずしも規格外=まずいという訳でもないのも確かなんですよね。(笑
里芋とか小さい規格外品ばかりで作った味噌田楽とかかなり美味いです。

まぁ、何にしても本格的な北海道農業のエッセイ漫画というのは漫画業界では規格外かもしれませんが、
だからこその面白さがあるので何の気なしに手にとって読んでみるのも良いんじゃないかな、と思います。
知られざる牛のアレコレやハリウッド並のアクションを日常で決める親父さんとか、
ノンフィクションなエッセイなはずなのに漫画以上にフィクションっぽい出来事ばかりなので、
気軽に読んでも充分楽しめると思います。(笑

:: 2012/2/25 土曜日::

■[漫画]変人が集まるアパートでのラブコメに萌える!「僕らはみんな河合荘」1,2巻

僕らはみんな河合荘 1巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宮原 るり
出版社:少年画報社( 2011-05-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:ヘッポコロジー

僕らはみんな河合荘 2巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宮原 るり
出版社:少年画報社( 2012-01-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:ヘッポコロジー

河合荘に住んでいた私だから言える! こんなラブコメありえねぇ!

あの、妄想と現実をごっちゃにした可哀想な生き物を見る目は止めて下さい!
学生時代、6年住んでいたアパートの名前が本当に河合荘だったんです!
まぁ、私が住んでいた河合荘はギャンブルで身を持ち崩した一家や、
自室でよく判らない喫茶店みたいなことやってるおばさんやら、
何かワケありで変な人が多かったですが、住子さんみたいに優しい大家のおばあさんは居ました。
ただ、律先輩みたいな可愛い先輩の気配は微塵もありませんでした…

あぁ…、私が住んでいた河合荘に律先輩がいたら今頃律先輩と結婚して、
一姫二太郎で幸せにけいおん!の映画見に行ってただろうなぁ…(←妄想と現実をごっちゃにした可哀想な生き物

という訳で(?)アワーズで絶賛連載中の宮原るりさんの新作はnot4コマの変人が集まるアパートもの。
変人が集まるアパートで年上のお姉さん相手のラブコメといえば言わずと知れた「めぞん一刻」がありますが、
あれとは全く趣きが違うテイストながら笑って悶えてな面白さは十二分に詰まっています。

一人暮らしを始めた宇佐が憧れを胸に抱きつつ、紹介されたアパートに行ってみたら、
カーテンで仕切っただけのルームメイトがドMの変態のシロさんだったり、
写真だと綺麗なお姉さんだけど実際はダメ男吸引器な下品なOLの麻弓さんだったり、
可愛いんだけど計算されたあざとさな男を騙すのが生きがいのような彩花さんだったりと、
変人ばかりなんだけど、そこにはちょっと寡黙だけど憧れの先輩が居て…

という訳で寡黙な文学少女な律先輩がやたらと可愛い次第であります!
一見無愛想なんだけど、実は本に影響されやすくて色んな表情を持っていて、
ホラー映画が怖いんだけど平気なフリをしようとするとか超絶に可愛い!

ホラーが怖い律先輩

そんな律先輩ですから宇佐はどんどんマジになっていって、
彩花さんに唆されて色々世話を焼いて自爆したりしつつも、
ハプニングもありながら美味しいシチュもあったりなかったり…

赤面律先輩

特に2巻からラブコメ、というか律先輩の可愛さが更に増してきますし、
何より下ネタ含めたコメディの面白さが限度知らずになっていくので、
今からでも是非とも読んで欲しいです。

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